シュー引退へ

昨日のイタリアGP後に会見が行われ、F1グランプリで7度の年間王者に輝いたミハエル・シューマッハが、今季限りでの引退を発表した。
前にも書いたのだけれど、超嫌いだった。大好きだったセナを若い力で追い回す、そんな小憎らしい新顔パイロット。セナが逝ってしまった後も、ずっとシューのライバル達を応援し続けた。それでもここ最近は(ライバルのアロンソが好きになれなかったのもあるが、判官びいきも手伝って…)、若い力と戦い続ける同世代のシューに、どっぷりと魅了されてしまっていた。そんなシューの引退会見になってしまった訳だから、やっぱり胸にクルものがあった。
セナ絶好調だった80年代の終わり(のハズだよね、確か)に彗星の様に現れて、それも当時新鋭チームだったジョーダンのマシンを駆っていきなり2位を快走する、とかとにかくハナっから凄かった。しかも2レース(だったハズ…)を戦った直後に、その才能に魅了されたベネトン(現ルノー)にトレードが決定し、その後バブル終了も手伝って斜陽だったベネトンをチャンピオンチームに、自らも年間王者になるという快進撃っぷり。
会見を見る前から恐らく引退の方向だろう、と思っていたし、大好きだったセナの時代が自分の中であまりに「突然」終わってしまった事を考えたら、大した感情も湧かないだろうと思っていたのだけど、これまた意外と大きな脱力感を感じてしまった。その想いこそが、10数年君臨し続けたチャンピオンの大きさなのかも知れない。
ホンダであったり、日本人ドライバーだったり、そのチームであったり、自分の興味を繋いでくれるであろうピースは残り続けるであろうが、やっぱりどこか寂しいF1サーカスに感じてしまうなぁ。
取り合えず、残り3戦でチャンピオン獲ってカッコ良く引退したらええねん、シュー。